トーセンサニー（2000年生、母アトラスマーカー）

トーセンサニー（2000年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサニーブライアン（当時6歳）と交配したアトラスマーカーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は青森県、生産者は一山育成牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着2回。2002年のフェアリーステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、一山雄二郎から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、一山育成牧場から「北海道11月市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、十勝ケンタウルスファームから「北海道5月トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、島川隆哉によって1,554万円で落札された。

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

7月21日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は418kg。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた2戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

8月11日、連闘で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアシーナに9馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月20日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたグランドホリデイ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月17日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた5戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、かなり厳しいペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

12月1日、中1週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイフラッグに2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

12月15日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

3歳（2003年）

2月22日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

4月27日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

6月15日、中6週で迎えた11戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。17頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

12月20日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。敢然と端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4歳（2004年）

1月18日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月14日、中3週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって14着に敗れた。

3月14日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月2日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、シンボリエスケープに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

10月23日、中2週で迎えた17戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンタフェイマスに7馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

11月6日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。