ウェルカムキャット（2002年生、母グレイスフルホーク）

ウェルカムキャット（2002年5月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「招き猫」。毛色は鹿毛。種牡馬のタバスコキャット（当時11歳）と交配したグレイスフルホークが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地10戦0勝2着2回、地方6戦0勝2着1回。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

2月13日、デビュー戦はD.バルジュー騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月6日、中2週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず13着に敗れた。

4月2日、中3週で迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったメジロバーミューズに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

4月16日、中1週で迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったトワイライトワルツに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月7日、中3週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

9月3日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

10月2日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

12月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、一般C1六七（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

12月27日、連闘で迎えた12戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C1八（大井ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ビッグチャンスに半馬身交わされて2着となった。

4歳（2006年）

1月23日、中3週で迎えた13戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月6日、中1週で迎えた14戦目は、一般C1六七（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた15戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた16戦目は、一般C1五（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。