ビッグチャンス（2001年生、母ビンゴガーネット）

ビッグチャンス（2001年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「大きなチャンス」。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルタッチ（当時8歳）と交配したビンゴガーネットが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は川端正博。戦績は、中央平地1戦0勝、地方31戦5勝2着3回。2003年の九州ジュニアグランプリ(地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、川端正博から「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場され、永村侑によって105万円で落札された。

土井道隆厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2003年）

7月6日、デビュー戦は北村欣也騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート900m 曇/稍重）に出走。馬体重は453kg。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグレートニホンピロを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月9日、中4週で迎えた2戦目は、安東章騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

8月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安東章騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したエスワンスペクターを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

10月18日、中7週で迎えた4戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安東章騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

11月18日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、2歳地方重賞の九州ジュニアグランプリ（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安東章騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のシルバーレインに1馬身の差をつけて2勝目を手にした。

12月14日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた6戦目は、川野幸治騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3歳（2004年）

1月2日、中2週で迎えた7戦目は、権藤学騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のかささぎ賞（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月10日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳戦のかささぎ賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で権藤学騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた9戦目は、3歳戦の鯱の門特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で権藤学騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月23日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた10戦目は、3歳地方重賞の九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で権藤学騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月25日、中4週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた11戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトミケンウインドを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

7月25日、中3週で迎えた12戦目は、3歳戦のひまわり特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

8月15日、中2週で迎えた13戦目は、3歳戦のはまゆう特別（大井ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

9月14日、中3週で迎えた14戦目は、一般C1六七（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた15戦目は、堀千亜樹騎手を鞍上に迎えて、一般C1七八（大井ダート1400m 雨/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の一般C1九 C2三（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月23日、中4週で迎えた17戦目は、一般C1六（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のピープルズソングを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

12月22日、中3週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2005年）

1月6日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1七（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したスーパーアクションにアタマ差届かず2着に甘んじた。

1月25日、中2週で迎えた20戦目は、見沢譲治騎手を鞍上に迎えて、ヴィクトリーチャレンジ（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1三四（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1四（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

11月8日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた23戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

11月28日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた24戦目は、一般C1七八（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた25戦目は、一般C1六七（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったセンカンランナーを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月27日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、一般C1八（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るウェルカムキャットを半馬身差し切って5勝目を手中に収めた。

5歳（2006年）

1月26日、中3週で迎えた27戦目は、一般C1四（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた28戦目は、一般C1六七（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山崎誠士騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた29戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

4月11日、中6週で迎えた30戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C1六（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた31戦目は、一般C1五（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

5月15日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。