エスワンスペクター（2001年生、母レディープロスパー）

エスワンスペクター（2001年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋亡霊」。毛色は鹿毛。種牡馬のシャンハイ（当時12歳）と交配したレディープロスパーが14歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）細川牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方13戦5勝。2003年のエーデルワイス賞(牝G3)に勝利した他、2004年の花吹雪賞(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、細川牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、広松重信によって346.5万円で落札された。

手島勝利厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2003年）

7月27日、デビュー戦は北村欣也騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は499kg。7頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホワイトウェルに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月23日、中3週で迎えた2戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビッグチャンスに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月1日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のケイジーロマンをクビ差制して重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月26日、中7週で迎えた4戦目は、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は北村欣也騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

12月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、井上悦児騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3歳（2004年）

1月18日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の花吹雪賞（佐賀ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は北村欣也騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のシルバーレインに6馬身の差をつけて優勝

2月14日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上B2（佐賀ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で北村欣也騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るジャズウィークを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って5勝目を挙げた。

3月14日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村欣也騎手（4戦3勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

11月21日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた9戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上B1（佐賀ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2005年）

1月19日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定G3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克也騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上B1（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村欣也騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上A3 B1（佐賀ダート1400m 雪/稍重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3月6日、中1週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた14戦目は、バイオレット特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は井上悦児騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。