エアピエール（1996年生、母エアシャロン）

エアピエール（1996年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時4歳）と交配したエアシャロンが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地33戦7勝2着5回、地方2戦1勝。2003年の佐賀記念(G3)に勝利した他、2002年のマーチステークス(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

7月24日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

8月7日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキスミーテンダーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月5日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

4歳（2000年）

7月1日、約10か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた6戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したシンショウブにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月24日、中5週で迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったオレゴンガールに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

10月7日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のモンテクラウンに3馬身の差をつけて2勝目をゲットした。

10月22日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタカミコタンに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月11日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

11月19日、連闘で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の稲毛特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

5歳（2001年）

4月22日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のリオカラノテガミに1馬身3/4の差をつけて休養明けの一戦を制した。

5月19日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下の相模特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のデジタルホースを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

6月2日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（7戦4勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

8月11日、中6週で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したトシザボスを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

6歳（2002年）

1月7日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（8戦4勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったタケデンジュリアスにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

2月2日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（9戦4勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（10戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカネトシオペラクンを半馬身振り切って6勝目を手中に収めた。

3月24日、中3週で迎えた23戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4月21日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は江田照男騎手（11戦5勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

6月16日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた26戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

8月31日、中6週で迎えた27戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（12戦5勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月28日、中3週で迎えた28戦目は、ペルセウスステークス（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（13戦5勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったタガノフォーティにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

10月26日、中3週で迎えた29戦目は、G3の武蔵野ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（14戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた30戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るロングカイソウを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って7勝目を手に入れた。

12月7日、中2週で迎えた31戦目は、師走ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（15戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

7歳（2003年）

1月26日、中6週で迎えた32戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた33戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るクーリンガーを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

3月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、G3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月11日、中8週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた35戦目は、サウジアラビアロイヤルカップ（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。