ロングカイソウ（1997年生、母ロングマサユメ）

ロングカイソウ（1997年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時10歳）と交配したロングマサユメが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏三好ファーム。戦績は、中央平地21戦5勝2着3回、地方6戦2勝2着1回。2003年のサマーチャンピオン(G3)に勝利した他、2002年のさくらんぼ記念(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大根田裕也厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2000年）

1月9日、デビュー戦は塩村克己騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウジンシンデレラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2001年）

8月5日、約19か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

9月23日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

10月27日、中4週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインアスティオンを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月18日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトウカイパートナーに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

12月9日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小池隆生騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のビッグハッピーを半馬身振り切って4勝目を手に入れた。

5歳（2002年）

1月6日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の羅生門特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小池隆生騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタイギャラントにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

1月26日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で小池隆生騎手（6戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のカンファーワールドに1馬身3/4の差をつけて5勝目を挙げた。

2月24日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で小池隆生騎手（7戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

7月21日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で小池隆生騎手（8戦4勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

8月18日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は10戦連続で小池隆生騎手（9戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

9月14日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は11戦連続で小池隆生騎手（10戦4勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた13戦目は、G3のさくらんぼ記念（上山ダート1800m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で小池隆生騎手（11戦4勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のスナークレイアースに8馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月26日、中3週で迎えた14戦目は、G3の武蔵野ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で小池隆生騎手（12戦5勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で小池隆生騎手（13戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、エアピエールにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6歳（2003年）

7月22日、約8か月半の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で小池隆生騎手（14戦5勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

8月18日、中3週で迎えた17戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で小池隆生騎手（15戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカシノオウサマに4馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月2日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で小池隆生騎手（16戦6勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、メイプルスプリングに交わされて5馬身差の2着となった。

11月1日、中3週で迎えた19戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で小池隆生騎手（17戦6勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の闘争心でゴールまで頑張り、3着を確保した。

11月22日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は19戦連続で小池隆生騎手（18戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7歳（2004年）

5月3日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、G3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は20戦連続で小池隆生騎手（19戦6勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた22戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で小池隆生騎手（20戦6勝）。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

7月10日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は22戦連続で小池隆生騎手（21戦6勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り5着に敗れた。

8月1日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのKBC杯（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は23戦連続で小池隆生騎手（22戦6勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、インタータイヨウに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

8月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で小池隆生騎手（23戦6勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず10着に敗れた。

10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は25戦連続で小池隆生騎手（24戦6勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

12月11日、中5週で迎えた27戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は26戦連続で小池隆生騎手（25戦6勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい9着に終わった。