メイプルスプリング（1999年生、母ギャラントハウス）

メイプルスプリング（1999年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のソヴィエトスター（当時15歳）と交配したギャラントハウスが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）本桐牧場。戦績は、中央平地14戦1勝2着1回、地方14戦2勝2着4回。2003年のクイーン賞(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、本桐牧場から「プレミア2歳トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、節英司によって735万円で落札された。

土門一美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

10月6日、デビュー戦は高橋康之騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で高橋康之騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

10月27日、連闘で迎えた3戦目は、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋康之騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

12月2日、中4週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋康之騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた5戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

3歳（2002年）

1月14日、中3週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

2月24日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた9戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリープリングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4月7日、中2週で迎えた10戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

8月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、伸びてきたシルクラジアンス決め手に屈してクビ差の2着となった。

8月31日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の千歳特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

4歳（2003年）

2月11日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、駿光特別（船橋ダート1700m 曇/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

3月14日、中3週で迎えた16戦目は、一般C1一（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったパープルモンクに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

3月25日、中1週で迎えた17戦目は、アクアマリン特別（船橋ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた18戦目は、花まつり特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたセイショウプリンス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月1日、中2週で迎えた19戦目は、五月会盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマリンハリケーンを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

5月14日、中1週で迎えた20戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、オメガ賞（大井ダート1590m 内回り雨/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったホウザングラマーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

6月4日、中2週で迎えた21戦目は、ファンシーホイップ特別（船橋ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

7月1日、中3週で迎えた22戦目は、ファビィステッキ特別（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた23戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、ファビィサドル特別（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

8月6日、中2週で迎えた24戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、ファビィレイン特別（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、シゲヨシに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月9日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1590m 内回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は桑島孝春騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は左海誠二騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロングカイソウを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

5歳（2004年）

2月11日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた27戦目は、地方重賞の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（6戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

2月26日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた28戦目は、牝馬限定G2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。