レイズアンドコール（2001年生、母モーリストンベル）

レイズアンドコール（2001年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「カードゲームで賭け金を上げて、それに応じること」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時12歳）と交配したモーリストンベルが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦5勝2着2回。2006年のアイビスサマーダッシュ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

11月9日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエプソムボスに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月30日、中2週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 曇/不良）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルターズヒートからクビ差の2位に入線したが、その後失格となった。

3歳（2004年）

2月28日、中9週で迎えた4戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

3月28日、中3週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のノゾミカナエタマエをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月1日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

8月29日、中3週で迎えた8戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

11月27日、中8週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、6着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

4歳（2005年）

3月26日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた13戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の新・新潟市制施行記念（新潟芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたストロベリードール決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月21日、中2週で迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったサクラプログレスからハナ差の2着に惜敗した。

6月4日、中1週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 雨/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

7月17日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のキラリダイヤモンドに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦2勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではいいところがなく16着に終わった。

5歳（2006年）

1月15日、中3週で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の火の山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

3月18日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の三河特別（中京芝1200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

5月7日、中6週で迎えた21戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大日岳特別（新潟芝1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

5月20日、中1週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のプリティメイズに1馬身1/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

6月17日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のチアフルワールドに1馬身3/4の差をつけて5勝目をマークした。

7月16日、中3週で迎えた24戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。3着に入った。

9月23日、中9週で迎えた25戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた26戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

6歳（2007年）

1月20日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦2勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた28戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。