マルターズヒート（2001年生、母Heat Is On）

マルターズヒート（2001年2月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のOld Trieste（当時6歳）と交配したHeat Is Onが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦3勝2着1回、中央障害3戦1勝2着1回。2004年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入った他、2003年のフェアリーステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

10月11日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のクリアーザコーストに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月9日、中3週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

12月7日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた4戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレイズアンドコールをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

3歳（2004年）

2月7日、中6週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメイショウオスカルに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月14日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したムーヴオブサンデーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月11日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はD.バルジュー騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

10月30日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に出走。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、6着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた10戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず15着に終わった。

4歳（2005年）

1月9日、中2週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

1月15日、連闘で迎えた12戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた13戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

4月10日、中8週で迎えた14戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた15戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた16戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

10月29日、約5か月半の休み明けで迎えた17戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた18戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 雨/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って12着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた20戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて7着に終わった。

5歳（2006年）

1月14日、中3週で迎えた21戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい15着に終わった。

3月5日、中4週で迎えた23戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のサンダーロールに2馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

4月8日、中4週で迎えた24戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったスプリングゲントから4馬身差の2着に敗北した。

4月29日、中2週で迎えた25戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は白浜雄造騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月12日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた27戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた28戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

6歳（2007年）

1月28日、中5週で迎えた29戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。