ディルガ（2011年生、母Baghdaria）

ディルガ（2011年3月17日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アボリジニ、カラジェリ人の住む大地母神」。毛色は栗毛。種牡馬のCurlin（当時7歳）と交配したBaghdariaが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地23戦2勝2着4回、地方1戦0勝。2014年の忘れな草賞(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

8月25日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったイオラニにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

9月22日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたレガリア決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月14日、中2週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月21日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたマイネリベルタス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2014年）

1月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアグリッパーバイオをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

2月1日、中2週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

3月21日、中6週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のタガノベルーガを3/4馬身振り切って制した。

5月25日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、D.ペロヴィッチ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

10月19日、中3週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた13戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

4歳（2015年）

2月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

2月28日、中1週で迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

7月19日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

8月1日、中1週で迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

8月30日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の2015ワールドオールスタージョッキーズ第4戦（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の能勢特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったワンダーアツレッタに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月4日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた22戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

12月13日、中4週で迎えた23戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の遠州灘特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。