スティーマー（1998年生、母Je Comprend）

スティーマー（1998年4月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のCozzene（当時18歳）と交配したJe Comprendが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地39戦5勝2着2回、中央障害1戦0勝。2001年のファルコンステークス(G3)で4着に入った他、2001年のマーガレットステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

12月2日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のドラゴンシンボルをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月17日、中1週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさざんか賞（阪神芝1400m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

3歳（2001年）

1月27日、中5週で迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の寒桜賞（京都芝1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルヴァーゼファーを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

3月11日、中1週で迎えた5戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた6戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るカルストンライトオを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

5月6日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

6月10日、中4週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったメイショウラムセスにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

10月27日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

11月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた12戦目は、アンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

4歳（2002年）

2月24日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

9月15日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の仲秋特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月6日、中2週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（5戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

11月30日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るスイートチャームを上がり2位タイの末脚で3/4馬身差し切って久々に勝ち星を挙げた。

5歳（2003年）

2月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のバレンタインステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

2月23日、連闘で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（8戦1勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

3月22日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（9戦1勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着を確保した。

4月5日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で上村洋行騎手（10戦1勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

4月20日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で上村洋行騎手（11戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月21日、中8週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月26日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったマンデームスメに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月31日、中4週で迎えた28戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（12戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

10月26日、中7週で迎えた29戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（13戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

12月13日、中3週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（14戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた32戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

6歳（2004年）

1月11日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（15戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月6日、中7週で迎えた34戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

3月20日、中1週で迎えた35戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のポジションワンに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

7月24日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた37戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた38戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

9月12日、中3週で迎えた39戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（16戦1勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

10月31日、中6週で馬体重を前走から28kg増やして迎えた40戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。