バラジ（2019年生、母シーダーアラジ）

バラジ（2019年4月10日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ヒンドゥー教の神」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴァンセンヌ（当時10歳）と交配したシーダーアラジが21歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は増本牧場。2024年のオクトーバーステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、増本牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、レックスによって275万円で落札された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

10月17日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。馬体重は488kg。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月25日、中7週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

3歳（2022年）

1月30日、中4週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

2月13日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイショウブレゲに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月28日、中2週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（4戦1勝）。5頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず3着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月7日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエイカイマッケンロにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

9月3日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラスの瓢湖特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で三浦皇成騎手（7戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、伸びてきたジャスティンヴェル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中6週で迎えた11戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの岩船特別（新潟芝2200m 雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のシュトルーヴェに1馬身3/4の差をつけて2勝目を挙げた。

11月20日、中3週で迎えた12戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの南武特別（東京芝2400m 小雨/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したスワーヴエルメを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

4歳（2023年）

2月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの箱根特別（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて、最後は2着のキングズパレスに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

3月5日、中2週で迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレインフロムヘヴンを半馬身振り切って優勝

5月7日、中8週で迎えた15戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では決め手が足りず、6着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（8戦1勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、6着に終わった。

9月3日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（9戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月8日、中4週で迎えた18戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

5歳（2024年）

3月10日、約5か月の休み明けで迎えた19戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

5月18日、中9週で迎えた20戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず13着に終わった。

5月26日、連闘で迎えた21戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦1勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

9月1日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

10月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、最後はグランディアと並んで4着同着となった。