キタサンヒボタン（1999年生、母キタサンクイン）

キタサンヒボタン（1999年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時7歳）と交配したキタサンクインが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）カタオカステーブル。戦績は、中央平地7戦5勝。2001年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で4着に入った他、2002年のフィリーズレビュー(牝G2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

8月11日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマーベラスフェローに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月8日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のヤマオロチに3馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

9月23日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイーグルスウォードをクビ差振り切って負け無しの3連勝を決めた。

11月4日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（3戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のツルマルグラマーに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月2日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（4戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

3歳（2002年）

3月10日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4歳（2003年）

8月2日、約17か月の休み明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手（6戦4勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のヨイチキナコをクビ差制して久しぶりの実戦をモノにした。