ヤマオロチ（1999年生、母キミガヨ）

ヤマオロチ（1999年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のラストタイクーン（当時16歳）と交配したキミガヨが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、中央平地20戦3勝2着2回、地方12戦2勝2着1回。2001年のサマーチャレンジ5で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

林正夫厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2001年）

6月21日、デビュー戦は井上俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のリージャンキングに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月25日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのターフチャレンジ12歳（旭川ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのサマーチャレンジ5（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。3着に入った。

9月8日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したキタサンヒボタンを差し切れず、3馬身差の2着となった。

10月21日、中5週で迎えた5戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

11月28日、中4週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳ハンデ地方重賞の鎌倉記念（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。12着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞の平和賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

3歳（2002年）

1月10日、中2週で迎えた8戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの’02ゴールデンステッキ賞（大井ダート1690m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦の若獅子特別（大井ダート1690m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木啓之騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテラノブラヴォーに3馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

2月21日、中3週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1690m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木啓之騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手が足りず15着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦のクロッカス特別（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木啓之騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったダイワミズリーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4月9日、中4週で迎えた12戦目は、3歳戦のライラック特別（大井ダート1790m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木啓之騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1790m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木啓之騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた14戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、日本軽種馬協会特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシャドウスプリングに3馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

8月25日、中9週で迎えた16戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

10月5日、中5週で迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

11月17日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の外房ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月21日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1200m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず14着に敗れた。

4歳（2003年）

1月12日、中2週で迎えた20戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

1月25日、中1週で迎えた21戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた22戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のバレンタインステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

2月23日、連闘で迎えた23戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のグロリアスサンデーに1馬身1/4の差をつけて4勝目を挙げた。

12月27日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた24戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

5歳（2004年）

1月11日、中1週で迎えた25戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた26戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた28戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では非凡な末脚を披露したが、5着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

4月18日、中1週で迎えた30戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したコスモラブシックに3/4馬身届かず2着となった。

6月5日、中6週で迎えた31戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のブルーショットガンをクビ差振り切って制した。

7月3日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。