オボロヅキ（2005年生、母アイチェックユー）

オボロヅキ（2005年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「朧月」。毛色は栗毛。種牡馬のカリズマティック（当時9歳）と交配したアイチェックユーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方21戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

11月23日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月15日、中2週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

3歳（2008年）

1月6日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

3月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

5月3日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

5月25日、連闘で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

8月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、ヴァロノスに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

9月1日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスターゲイズに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月22日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳戦の桔梗賞（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったルナマリアに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月2日、中0週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳戦の雪ノ下特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

4歳（2009年）

2月25日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、一般C2三四（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

4月14日、中6週で迎えた13戦目は、一般C2三四（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で坂井英光騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた14戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、トワイライトダッシュ賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた15戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、石神井特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた16戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月15日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2三四（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

7月5日、中2週で迎えた18戦目は、一般C2四五（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

7月14日、連闘で迎えた19戦目は、一般C2五六（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（7戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2三四（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（8戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた21戦目は、一般C2四五（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（9戦1勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで踏ん張ったが、勝ったホットピクルスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

9月4日、中1週で迎えた22戦目は、一般C2二三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井英光騎手（10戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のポエラヴァをクビ差振り切って2勝目を挙げた。

10月8日、中4週で迎えた23戦目は、材木座特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で坂井英光騎手（11戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

11月9日、中4週で迎えた24戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、一般C1七八（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月25日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデ戦のローズマリー特別（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた26戦目は、一般C1八九（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2010年）

1月2日、中2週で迎えた27戦目は、一般C2六七八（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で繁田健一騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

1月27日、中3週で迎えた28戦目は、一般C2八九十（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で繁田健一騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。