カイシュウムサシ（2001年生、母プレジャーヒル）

カイシュウムサシ（2001年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋武蔵」。毛色は栗毛。種牡馬のロドリゴデトリアーノ（当時12歳）と交配したプレジャーヒルが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）岡崎牧場。戦績は、中央平地36戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2006年の二本松特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、岡崎牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって987万円で落札された。

佐藤吉勝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

7月20日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

8月11日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

9月27日、中1週で迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、エーピーソブリンに半馬身交わされて2着となった。

10月26日、中3週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、アンテリオールに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中1週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

11月23日、中1週で迎えた8戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

12月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

3歳（2004年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイタクドクターを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

4月18日、中4週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の水芭蕉特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

5月2日、中1週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあやめ賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた13戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、6着を確保した。

7月4日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

10月23日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた18戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は力尽きて15着に終わった。

4歳（2005年）

3月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に敗れた。

6月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったゲイルタッチにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月10日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイワアーバインを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりに美酒を浴びた。

8月7日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石神深一騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず15着に敗れた。

9月25日、中6週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石神深一騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

10月29日、中4週で迎えた25戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず最後はワンダーガジと並んで10着同着となった。

12月10日、中5週で迎えた26戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の志摩特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月25日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

5歳（2006年）

4月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、4歳以上500万下のウインズ津軽リフレッシュオープン記念（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

6月18日、中9週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は石神深一騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

7月29日、中5週で迎えた30戦目は、3歳以上500万下の閃光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。14着に終わった。

10月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた31戦目は、3歳以上500万下の会津特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた32戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルスバルに1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

12月9日、中4週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた34戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

6歳（2007年）

2月4日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

6月23日、約4か月半の休養明けで迎えた36戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は石神深一騎手（5戦1勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。