ツクバヴァンクール（2009年生、母ブルーインパルス）

ツクバヴァンクール（2009年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勝利者（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時14歳）と交配したブルーインパルスが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）正和山本牧場。戦績は、中央平地13戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

2歳のとき、正和山本牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、細谷武史によって430.5万円で落札された。

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

9月24日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は428kg。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

3歳（2012年）

1月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、スズノライジンに3/4馬身交わされて2着となった。

2月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のエスペランサシチーをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4月14日、中9週で迎えた5戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の雪うさぎ賞（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた6戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

6月10日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚を伸ばせず17着に終わった。

8月12日、中8週で迎えた8戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

11月17日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

4歳（2013年）

1月19日、中8週で迎えた10戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

3月10日、中6週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

4月28日、中6週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

9月14日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。