プリンセスルシータ（2002年生、母プリンセスリーマ）

プリンセスルシータ（2002年2月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アニメ『天空の城ラピュタ』のヒロインの別名」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時16歳）と交配したプリンセスリーマが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地29戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の納屋橋ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、パカパカファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、社台ファームによって6,510万円で落札された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

1月16日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月12日、中3週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のアドマイヤイチをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

4月17日、中1週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

7月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず最後はバンブージーコと並んで8着同着となった。

9月19日、中7週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

10月9日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったサンデーサンライズに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月17日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2006年）

1月14日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

3月12日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（5戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

4月16日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のミヤジアイを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。

5月21日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

7月29日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の日田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（7戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着を確保した。

8月20日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンラビアンをクビ差振り切って3勝目をマークした。

9月18日、中3週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の仲秋特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（9戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月23日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（10戦2勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

5歳（2007年）

1月14日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた21戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の火の山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトウショウカレッジに2馬身半の差をつけて4勝目をゲットした。

3月25日、中7週で迎えた22戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、6着を確保した。

9月15日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた24戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

10月13日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（12戦2勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

11月25日、中5週で迎えた26戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の納屋橋ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダンディーズケアを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

12月16日、中2週で迎えた27戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり18着に終わった。

6歳（2008年）

1月19日、中4週で迎えた28戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

2月10日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。