エアギャングスター（1996年生、母ダンシングキイ）

エアギャングスター（1996年5月24日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時10歳）と交配したダンシングキイが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦4勝2着3回、地方2戦0勝。2000年の札幌記念(G2)で2着に入った他、2000年の函館記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

9月6日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目立つような脚を使えず3着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のホッカイパープルに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月1日、中5週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカシマアルデルを3/4馬身振り切って2勝目をゲットした。

3歳（1999年）

8月28日、約10か月の休養明けで迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のしらかばステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2000年）

2月12日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、5歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったトウカイティアラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月2日、中6週で迎えた6戦目は、5歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタイカラムーンをアタマ差振り切って圧倒的人気に応えた。

6月11日、中6週で迎えた8戦目は、巴賞（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のドラゴンマンボに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

7月9日、中3週で迎えた9戦目は、UHB杯（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったダイワカーリアンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月23日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた11戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、逃げるダイワカーリアンを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月21日、中8週で迎えた12戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた13戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

6歳（2002年）

2月2日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

2月24日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

7月7日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/重）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

7月21日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

8歳（2004年）

7月21日、約24か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた18戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、プロキオン特別（旭川ダート1500m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月18日、中3週で迎えた19戦目は、カシオペア特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月12日、中3週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた20戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎光行騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。