タイカラムーン（1995年生、母タイリーバ）

タイカラムーン（1995年6月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時12歳）と交配したタイリーバが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地33戦6勝2着6回。主な勝ち鞍は2000年のエメラルドステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

4月18日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は496kg。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた2戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

5月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月31日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

6月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、4歳未勝利（中京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のフォーシーズンズに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月5日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の陸奥湾特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったトウカイテネシーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

7月18日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

8月30日、中2週で迎えた9戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝2000m 小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

10月4日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた11戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の勿来特別（福島芝1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月7日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の奥只見特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地昇吾騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた13戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

12月19日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

4歳（1999年）

2月13日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、5歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアグネスチャンプを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

3月6日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の野麦峠特別（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のペイストリーシェフに2馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

4月11日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（6戦3勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

5月16日、中4週で迎えた18戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、2着となった。

6月6日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

9月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、4歳以上900万下の上総特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（8戦3勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

10月10日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（9戦3勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた22戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るインタープロスパーを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

11月28日、中3週で迎えた23戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の虹の松原ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（10戦3勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

5歳（2000年）

1月30日、中5週で迎えた25戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた26戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた27戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したドラゴンマンボにアタマ差届かず2着となった。

4月2日、中3週で迎えた28戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、逃げるトウカイポイントに3/4馬身届かず2着となった。

4月23日、中2週で迎えた29戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したエアギャングスターを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

5月21日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のエメラルドステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るシュペルノーヴァを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

7月1日、中5週で迎えた31戦目は、5歳以上1600万下のみなとみらいステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマチカネハレスガタを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月10日、中9週で迎えた32戦目は、4歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクリスマスツリーに1馬身半の差をつけて6勝目を奪取した。

10月8日、中3週で迎えた33戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。