アグネスカルミア（2004年生、母Morning Star）

アグネスカルミア（2004年3月5日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋２月２０日の誕生花。別名アメリカシャクナゲ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のケイムホーム（当時5歳）と交配したMorning Starが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦3勝2着3回、地方3戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

2月11日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って13着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた3戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のナイスステッキ特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったアルクールをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

4月21日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、最後はマイティーバッカスと並んで4着同着となった。

5月16日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のブライトフラワー賞（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクレイモアシチーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月3日、中2週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の芍薬賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のカロンセギュールに5馬身の差をつけて勝利をモノにする

7月4日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた8戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

10月7日、中8週で迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた10戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい16着に終わった。

4歳（2008年）

1月5日、中6週で迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた13戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

3月16日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

6月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、逃げるゼネラルメデュームを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中1週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったトップオブドーラに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

7月27日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

8月23日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のベルモントユリアをアタマ差振り切って優勝

12月6日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2009年）

1月4日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったインプルーヴにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のジェイケイボストンに2馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

2月8日、中1週で迎えた22戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

3月21日、中5週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

4月5日、中1週で迎えた24戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。