ヒカルオオゾラ（2004年生、母クライウィズジョイ）

ヒカルオオゾラ（2004年2月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋大空」。毛色は青毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時6歳）と交配したクライウィズジョイが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺村、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地15戦5勝2着4回、地方1戦0勝。2008年、2009年とエプソムカップ(G3)で2回2着に入った他、2009年の関屋記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

10月22日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は504kg。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のコンティネントに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月24日、中8週で迎えた2戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

3歳（2007年）

1月28日、中4週で迎えた3戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

11月25日、約10か月の休み明けで迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウジダーンを豪脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

12月8日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のフミノバラードに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2008年）

4月20日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったドリーミーオペラにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月3日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンダルフォンに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

6月15日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、サンライズマックスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（2009年）

3月7日、約9か月の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスズカコーズウェイに2馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

4月18日、中5週で迎えた10戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

6月14日、中7週で迎えた11戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったシンゲンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月9日、中7週で迎えた12戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったスマイルジャックに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月13日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

11月1日、中6週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた14戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた15戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

7歳（2011年）

7月13日、約20か月の休養明けで迎えた16戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、日高銀聖特別（門別ダート2000m 雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。