オリオンザジャパン（2010年生、母パーシャンブルー）

オリオンザジャパン（2010年2月27日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋日本」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時12歳）と交配したパーシャンブルーが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着8回、地方8戦0勝。2016年の七夕賞(ハンデG3)で3着に入った他、2016年のブラジルカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、武牧場武栄子から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

8月11日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

11月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したプロモントーリオを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月25日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したケイアイレオにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月15日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2013年）

1月13日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、勝ったビッグバンドジャズにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

1月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったギンザブルースターにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

2月16日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のドラゴンブラックを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月2日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

6月30日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（6戦1勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

7月21日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田辺裕信騎手（7戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月20日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で田辺裕信騎手（8戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2014年）

1月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で田辺裕信騎手（9戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したプレミアムタイムを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で田辺裕信騎手（10戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルパイレーツに1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

4月27日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田辺裕信騎手（11戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のサンタクローチェに1馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6月22日、中7週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で田辺裕信騎手（12戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたフィールザスマート決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

7月13日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で田辺裕信騎手（13戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のアナザーバージョンに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

10月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の柳都ステークス（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は14戦連続で田辺裕信騎手（14戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

11月16日、中3週で迎えた19戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2015年）

2月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（15戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

10月31日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（16戦4勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

6歳（2016年）

4月30日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春光ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（17戦4勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトウショウギフトをクビ差振り切って休養明けの一戦をモノにした。

5月21日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた26戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月23日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、逃げるミツバを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月19日、中3週で迎えた28戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚にキレが無く17着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた29戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、勝ったミツバに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7歳（2017年）

2月15日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

5月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から5kg絞って迎えた31戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、S2の大井記念（大井ダート2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

11月15日、約6か月の休み明けで迎えた32戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた33戦目は、S3の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

8歳（2018年）

1月3日、中4週で迎えた34戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

2月21日、中6週で迎えた35戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、S2の金盃（大井ダート2600m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

4月17日、中7週で迎えた36戦目は、横川怜央騎手を鞍上に迎えて、S3のブリリアントカップ（大井ダート2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた37戦目は、アルクツールス賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横川怜央騎手（1戦0勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。