カイトゲニー（2018年生、母シルクヴィーナス）

カイトゲニー（2018年3月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「海叶(海のように大きな願いが叶う)+天才(独)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカレンブラックヒル（当時9歳）と交配したシルクヴィーナスが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は森牧場。2021年の橘ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、須崎牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、本田恒雄によって1,674万円で落札された。

和田雄二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

6月27日、デビュー戦は藤田菜七子騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

7月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

8月23日、中4週で迎えた3戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスターリーアイズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月13日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスのつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のガッツで渋太く粘り続けて、最後は2着のネクストストーリーに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

3歳（2021年）

2月13日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

3月14日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて最後はリュクスフレンドと並んで11着同着となった。

5月9日、中7週で迎えた7戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

6月5日、中3週で迎えた8戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの由比ヶ浜特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアビッグチアに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの相模湖特別（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のブルーシンフォニーに2馬身の差をつけて3勝目を収める