アビッグチア（2018年生、母シベリアンクラシカ）

アビッグチア（2018年3月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「大きな声援」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリオンディーズ（当時5歳）と交配したシベリアンクラシカが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は天羽禮治。2024年のカーバンクルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

11月29日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は506kg。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウインチェレステに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2021年）

2月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は嶋田純次騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、ミヤビハイディにクビ差交わされて2着となった。

5月8日、中3週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のペイシャフェスタを半馬身振り切って制した。

6月5日、中3週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの由比ヶ浜特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は嶋田純次騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のカイトゲニーに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月26日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの水無月ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

9月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田純次騎手（5戦2勝）。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

10月16日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で嶋田純次騎手（6戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

12月4日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で嶋田純次騎手（7戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

4歳（2022年）

1月9日、中4週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

7月16日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は嶋田純次騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のバルトリに5馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

8月28日、中5週で迎えた13戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（9戦3勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり17着に敗れた。

10月16日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で嶋田純次騎手（10戦3勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい18着に敗れた。

12月4日、中6週で迎えた15戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で嶋田純次騎手（11戦3勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

5歳（2023年）

11月5日、約11か月の休養明けで迎えた16戦目は、みちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で嶋田純次騎手（12戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

12月16日、中5週で迎えた17戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って10着に終わった。

6歳（2024年）

1月8日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、R.R.キング騎手を鞍上に迎えて、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

2月11日、中4週で迎えた19戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、最後はマイネルジェロディと並んで5着同着となった。

3月17日、中4週で迎えた20戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。