バルトリ（2017年生、母レディオブオペラ）

バルトリ（2017年2月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したレディオブオペラが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。主な勝ち鞍は2021年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

11月24日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/不良）に出走。馬体重は430kg。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダノンセレスタに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2020年）

3月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月3日、中6週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず13着に敗れた。

11月23日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったクリアサウンドに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月17日、中3週で迎えた6戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月6日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のココリホウオウに3馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

6月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスのSTV賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、シュバルツカイザーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月9日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアヴェラーレをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

12月19日、中5週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5歳（2022年）

2月13日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

7月2日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアビッグチアに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月11日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

10月8日、中3週で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの戎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

12月3日、中7週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2022年12月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。