シュバルツカイザー（2018年生、母Fashionable）

シュバルツカイザー（2018年2月17日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「黒い皇帝(独)」。毛色は芦毛。種牡馬のDark Angel（当時13歳）と交配したFashionableが17歳のときに産んだ仔が本馬である。2023年のキーンランドカップ(G3)で4着に入った他、2024年のカーバンクルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月15日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は486kg。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

3歳（2021年）

1月23日、中7週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のマイネルダンクに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月20日、中7週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスパイラルノヴァをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

4月10日、中2週で迎えた5戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

6月19日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスのSTV賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るバルトリを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を挙げた。

9月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの日高ステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたファーストフォリオ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

7月9日、約10か月半の休養明けで迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

9月3日、中7週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの日高ステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

10月1日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

11月26日、中7週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスのシャングリラステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は大野拓弥騎手（4戦3勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

5歳（2023年）

4月8日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの船橋ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（5戦3勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったヨシノイースターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月29日、中2週で迎えた13戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

6月18日、中6週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのUHB杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブルースピリットを3/4馬身振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

7月23日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るカンティーユをハナ差だけ差し切って5勝目をマークした。

8月27日、中4週で迎えた16戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月5日、中9週で迎えた17戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、みちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた18戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦2勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭い脚を使えず18着に敗れた。

6歳（2024年）

1月8日、中5週で迎えた19戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（6戦3勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るグレイトゲイナーをアタマ差だけ差し切って制した。

3月2日、中7週で迎えた20戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（7戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた21戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（8戦4勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。