カンティーユ（2018年生、母タマヒカル）

カンティーユ（2018年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「金の刺繍。金細工の中でも特に繊細な技法で見栄えのする出来栄え」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時10歳）と交配したタマヒカルが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2023年のラピスラズリステークス(オープン)で2着に入った他、2023年のしらかばステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ノルマンディーオーナーズクラブにて総額1,680万円（4.2万×400口）で一口馬主が募集された。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

3歳（2021年）

6月24日、デビュー戦は小野楓馬騎手を鞍上に据えて、一般C4-7（門別ダート1000m 曇/稍重）に56kgの斤量を背負って出走。馬体重は492kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のツワに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月6日、中1週で迎えた2戦目は、一般C4-5（門別ダート1000m 曇/不良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトゥルカナに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月27日、中2週で迎えた3戦目は、岩清水渓谷賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野楓馬騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、ツウカイアペックスに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

8月25日、中3週で迎えた4戦目は、ショシベツの滝賞（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小野楓馬騎手（3戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレラシオネスに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月9日、中1週で迎えた5戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、北海道きたやさい賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸びを見せたが、ソノラメンテに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

10月5日、中3週で迎えた6戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のメイムに3馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月2日、中3週で迎えた7戦目は、一般C2十二十三（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、ファーストペガサスにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

11月17日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2七八（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた9戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、ツウカイアペックスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月30日、中2週で迎えた10戦目は、一般C2五六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で猛進したが、キタノライアンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

1月28日、中3週で迎えた11戦目は、池谷匠翔騎手を鞍上に迎えて、一般C2一二三（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルラッジョに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月9日、中1週で迎えた12戦目は、一般C1五六（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池谷匠翔騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

5月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、馬い!じじちゃん燻り大根発売記念（船橋ダート1200m 小雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のユイノムサシに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

7月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、一般C1二三（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く持ち堪えて、最後は2着のヴィスコンティに1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

10月1日、中9週で迎えた15戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着を確保した。

10月29日、中3週で迎えた16戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの新津特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のカフジテトラゴンに5馬身の差をつけて制した。

12月4日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のイルクオーレに1馬身半の差をつけて9勝目を手に入れた。

5歳（2023年）

7月23日、約7か月半の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、シュバルツカイザーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月3日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったオタルエバーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。