アドマイヤジャスタ（2016年生、母アドマイヤテレサ）

アドマイヤジャスタ（2016年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時7歳）と交配したアドマイヤテレサが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2018年のホープフルステークス(G1)で2着に入った他、2020年の函館記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、近藤利一によって1億5,120万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月24日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は508kg。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったブレイキングドーンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月22日、中3週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルモネオフォースに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳500万下の紫菊賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のロジャーバローズに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

12月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったサートゥルナーリアにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

2月24日、中7週で迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサトノルークスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗れた。

4月14日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

5月26日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では脚を伸ばせず18着に敗れた。

10月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

11月10日、中4週で迎えた9戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

12月7日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

4歳（2020年）

2月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

5月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた13戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

7月19日、中5週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典函館記念（函館芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のドゥオーモに1馬身半の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

8月23日、中4週で迎えた15戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

11月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

5歳（2021年）

2月21日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた18戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/重）に出走。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた19戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

7月18日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

6歳（2022年）

6月4日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

7月17日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（5戦1勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

11月19日、約3か月の休み明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

2022年11月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。