イイコトズクシ（2015年生、母モットヒカリヲ）

イイコトズクシ（2015年5月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「良いことずくし」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時12歳）と交配したモットヒカリヲが18歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は木村牧場。2017年のききょうステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

6月24日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のメルティキャンディに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月12日、中6週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

9月3日、中2週で迎えた3戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

9月23日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた5戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

12月3日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の万両賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

3歳（2018年）

3月24日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた9戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

4月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月20日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

7月29日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

9月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず10着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、エーティーラッセンに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月27日、中2週で迎えた16戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩船特別（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

11月4日、連闘で迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

12月22日、中6週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2500m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

4歳（2019年）

4月21日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

6月23日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って11着に終わった。

7月14日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1勝クラスの開成山特別（福島芝2600m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

11月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた23戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、晩秋賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた24戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、スマイルシティ・品川賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

12月30日、中2週で迎えた25戦目は、小澤廉さんTCK来場記念（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は西啓太騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったペネトラーレにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5歳（2020年）

1月21日、中2週で迎えた26戦目は、ローズマリー賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

2月4日、中1週で迎えた27戦目は、紅梅賞（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で西啓太騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた28戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、スプリングタイム賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着を確保した。

3月18日、中2週で迎えた29戦目は、M.ミシェル騎手を鞍上に迎えて、若葉賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた30戦目は、藤田凌騎手を鞍上に迎えて、一般A2二 B1四（大井ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、マムティキングに半馬身交わされて2着となった。

5月19日、中5週で迎えた31戦目は、薫風賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は楢崎功祐騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

6歳（2021年）

3月24日、約10か月半の休養明けで迎えた32戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、花嵐賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた33戦目は、春宵賞（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で達城龍次騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた34戦目は、スプリングナイト賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は藤田凌騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた35戦目は、菅原涼太騎手を鞍上に迎えて、新緑賞（大井ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

7月1日、中5週で迎えた36戦目は、行人坂賞（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は藤田凌騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた37戦目は、日刊スポーツ賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田凌騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた38戦目は、トゥインクルっていいな賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田凌騎手（4戦0勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた39戦目は、葉月賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田凌騎手（5戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた40戦目は、2004 オフト大郷開設賞（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田凌騎手（6戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月22日、中1週で迎えた41戦目は、エキサイティングリレーファイナル賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田凌騎手（7戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた42戦目は、横川怜央騎手を鞍上に迎えて、イヴニングスター賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた43戦目は、アメリカンアンバサダーカップ（大井ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は西啓太騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた44戦目は、シトリン賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原涼太騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

2021年11月19日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。