ラヴェル（2020年生、母サンブルエミューズ）

ラヴェル（2020年2月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名より。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時8歳）と交配したサンブルエミューズが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で4着に入った他、2022年のアルテミスステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月10日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンライズサラーに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月29日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリバティアイランドをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

12月11日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

3歳（2023年）

4月9日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

5月21日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着を確保した。

9月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井瑠星騎手（4戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はタレてしまい14着に敗れた。

10月15日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で坂井瑠星騎手（5戦1勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

4歳（2024年）

2月11日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた9戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

6月16日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったスタニングローズに詰め切れず、2馬身差の2着となった。