ストロングチャンプ（1991年生、母ポトフ）

ストロングチャンプ（1991年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のオウインスパイアリング（当時5歳）と交配したポトフが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は協栄組合。戦績は、中央平地22戦4勝2着1回、地方5戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の日南特別(900万下)。

経歴

デビュー前

坂田正行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

5月29日、デビュー戦は川合達彦騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は486kg。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた2戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝2000m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、3着に入った。

8月7日、中3週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた5戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のビアンパワーに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月2日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下の二見ケ浦特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた7戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヤングムテキを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月19日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井正輝騎手（1戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（4戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

4歳（1995年）

5月20日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた10戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプリンセスメールをアタマ差振り切って久方ぶりの一戦を制した。

7月1日、中5週で迎えた11戦目は、関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

8月5日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、マルシゲギャロップにアタマ差交わされて2着となった。

9月3日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上900万下の日南特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のミリオンブルボンをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

9月30日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

10月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦2勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で熊沢重文騎手（6戦2勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

5歳（1996年）

3月30日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、なにわステークス（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で熊沢重文騎手（7戦2勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

5月4日、中4週で迎えた18戦目は、メルボルントロフィー（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（5戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の桶狭間ステークス（中京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（6戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着を確保した。

6月8日、中2週で迎えた20戦目は、関ケ原ステークス（中京芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（7戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月28日、中6週で迎えた21戦目は、サマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（8戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

6歳（1997年）

4月13日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

6月12日、中8週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた23戦目は、渋谷裕喜騎手を鞍上に迎えて、美しが丘特別（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた24戦目は、ムーンライト特別（旭川ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で渋谷裕喜騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のダービーベンドに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

7月10日、中1週で迎えた25戦目は、南十字星特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渋谷裕喜騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったインマノカミからハナ差の2着に甘んじた。

8月20日、中5週で迎えた26戦目は、G2のブリーダーズゴールドカップ（旭川ダート2300m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で渋谷裕喜騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。12着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた27戦目は、十勝岳特別（帯広ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で渋谷裕喜騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったクローリバーからクビ差の2着に甘んじた。