ワコーエンブレム（1985年生、母テスコカザン）

Wako Emblem

1985.03.30

ワコーエンブレム（1985年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のボールドリツク（当時24歳）と交配したテスコカザンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）上山牧場。戦績は、中央平地10戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1988年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

9月24日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は520kg。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた2戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、イブキラブソングにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月23日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のローリエプリンセスに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月4日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の芦屋川特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

4歳（1989年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

3月25日、中1週で迎えた7戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたコシジダンサー決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月11日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上400万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい17着に敗れた。

5歳（1990年）

5月19日、約6か月半の休み明けで迎えた9戦目は、5歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では稲妻のようなを披露し、3着を確保した。

6月9日、中2週で迎えた10戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。