アイアンテーラー（2014年生、母オータムブリーズ）

アイアンテーラー（2014年3月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「鉄＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時15歳）と交配したオータムブリーズが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はハシモトファーム。2018年のクイーン賞(牝ハンデJpn3)に勝利した他、2019年のマリーンカップ(牝Jpn3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月1日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のバングライオンを半馬身振り切って初白星を挙げた。

11月19日、中6週で迎えた2戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下の樅の木賞（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

3歳（2017年）

10月21日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

12月9日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で鮫島良太騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4歳（2018年）

1月6日、中3週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のワタシノロザリオに3馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

1月28日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

4月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

5月20日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ヘヴントゥナイトに交わされて5馬身差の2着となった。

6月16日、中3週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のエイシンムジカに6馬身の差をつけて3勝目を手にした。

7月14日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のインディアトロフィー（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のストーミーバローズを半馬身振り切って4勝目をマークした。

9月15日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

10月6日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のファッショニスタをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

11月4日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（京都ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦3勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

12月12日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のサルサディオーネに3馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手に入れた。

5歳（2019年）

1月23日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（6戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

4月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（7戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、ラーゴブルーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。