イチバンヤリ（2016年生、母ウアジェト）

イチバンヤリ（2016年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「一番槍。父馬の初年度産駒であることから連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のセレスハント（当時11歳）と交配したウアジェトが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は辻牧場。主な勝ち鞍は2019年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月20日、デビュー戦は富田暁騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、5着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月23日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

3歳（2019年）

1月6日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

1月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るデンコウブレイブを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

4月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた8戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は勢いを失って14着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

7月2日、中5週で迎えた10戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

4歳（2020年）

1月5日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

2月15日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月29日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（7戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた14戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

8月15日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

11月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

11月14日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

12月6日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

5歳（2021年）

1月27日、中6週で迎えた20戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1二（姫路ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた21戦目は、競馬ブック、はじめました。（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のコスモピオニールを3/4馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

2月23日、中1週で迎えた22戦目は、卓球大会ひめたんカップ（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた23戦目は、ラジオ関西特別（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったマッカートニーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた24戦目は、春爛漫特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上B1（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、異次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のグレイトホーンに1馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

5月19日、中1週で迎えた26戦目は、丹波茶特別（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で田中学騎手（6戦2勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。