カルストンペガサス（1984年生、母カルストンオリオン）

カルストンペガサス（1984年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時15歳）と交配したカルストンオリオンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は築紫功一。戦績は、中央平地21戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は1989年の秋分特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

2月1日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマイングリッシュを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月14日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳400万下の初雛賞（阪神芝1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったカズミハルコマにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

3月28日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下のアネモネ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイチゴールドを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

4月12日、中1週で迎えた5戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、6着を確保した。

5月3日、中2週で迎えた6戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた7戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのカーネーションカップ（東京芝1600m 曇/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

4歳（1988年）

9月24日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったスナークヘレナーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月9日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウアサカゼに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月26日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイヤコマチに6馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月17日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上400万下の恵那特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5歳（1989年）

1月15日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったグリーンプリンスに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

2月4日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の深草特別（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカズミハルコマに1馬身1/4の差をつけて制した。

8月5日、約6か月の休養明けで迎えた15戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のサマーステークス（小倉芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、5着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の天草ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

9月23日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の秋分特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のケンテルパレスに5馬身の差をつけて5勝目を収める

10月22日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1400万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

11月26日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンのトパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい6着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

6歳（1990年）

6月2日、約5か月半の休み明けで迎えた21戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、水無月ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。