デルマセイレーン（2019年生、母マルチスクリーン）

デルマセイレーン（2019年4月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ギリシア神話に登場する海の怪物」。毛色は鹿毛。種牡馬のスピルバーグ（当時10歳）と交配したマルチスクリーンが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2023年の山中節唄いやんこ特別(一般C1一)。

経歴

デビュー前

鈴木慎太郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

12月19日、デビュー戦は宮崎北斗騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

3歳（2022年）

1月16日、中3週で迎えた2戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、4着を確保した。

2月12日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で原優介騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で原優介騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

4月23日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で原優介騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

6月12日、中6週で迎えた7戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

7月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着を確保した。

7月23日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着を確保した。

8月14日、中2週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

2022年8月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

10月4日、中6週で迎えた11戦目は、鷹見陸騎手を鞍上に迎えて、いたばし区制90周年賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、ウマダユウサクに交わされて4馬身差の2着となった。

11月1日、中3週で迎えた12戦目は、新原周馬騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九十（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた13戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六（大井ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた14戦目は、アクダクト賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月29日、中2週で迎えた15戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、菜々緒賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったノースジャスティスに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4歳（2023年）

5月26日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、モッキンバード賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

6月5日、中0週で迎えた17戦目は、谷内貫太騎手を鞍上に迎えて、てんびん座特別（大井ダート1000m 曇/重）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

6月30日、中3週で迎えた18戦目は、一般C2二三四（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で谷内貫太騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

7月10日、中0週で迎えた19戦目は、わし座特別（大井ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた20戦目は、一般C2四五（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は谷内貫太騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

8月15日、中1週で迎えた21戦目は、仲原大生騎手を鞍上に迎えて、閃光特別（大井ダート1000m 雨/不良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた22戦目は、横川怜央騎手を鞍上に迎えて、一般C2一（大井ダート1000m 曇/重）に出走。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり3着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた23戦目は、くじら座特別（大井ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で横川怜央騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた24戦目は、加藤翔馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のサンビタリア賞（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のパープルツバメに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月24日、中1週で迎えた25戦目は、山中節唄いやんこ特別（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤翔馬騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリュウノステルスに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

11月5日、中1週で迎えた26戦目は、オッズパーク杯（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤翔馬騎手（2戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコパノピッチングに2馬身の差をつけて制した。

11月12日、連闘で迎えた27戦目は、一般B1四（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤翔馬騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、グッドラックスターにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月26日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定戦のグラジオラス賞（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で加藤翔馬騎手（4戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた29戦目は、イケメンTM!中村勇好さん生誕日記念杯特別編成（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で加藤翔馬騎手（5戦3勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

12月25日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定戦のクリスマスパレード賞（金沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤翔馬騎手（6戦3勝）。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

5歳（2024年）

3月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、がんばろう能登特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で加藤翔馬騎手（7戦3勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた32戦目は、湖南賞（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で加藤翔馬騎手（8戦3勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月15日、中1週で迎えた33戦目は、堀場裕充騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のピンクバラ賞（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ブーケドフルールに交わされて1馬身半差の2着となった。