タヤスナミムラ（1994年生、母センターエンジェル）

タヤスナミムラ（1994年5月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスラヴィック（当時7歳）と交配したセンターエンジェルが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は（有）猿倉牧場。戦績は、中央平地31戦2勝2着5回。1997年の菜の花ステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柴田政人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

7月20日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

9月23日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（4戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったレディブライティアを3/4馬身捉え切れず2着となった。

11月2日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（5戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、チドリフジに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

11月16日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下の3歳抽せん馬特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（6戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したハコネバンジョーにクビ差届かず2着となった。

11月30日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉永護騎手（7戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、タヤスラファエロにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

12月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉永護騎手（8戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を取り切り、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトゥスナイプに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月21日、連闘で迎えた10戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で吉永護騎手（9戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

3歳（1997年）

1月7日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で吉永護騎手（10戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したグランシェールを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月2日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定4歳500万下のうぐいす賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉永護騎手（11戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で吉永護騎手（12戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のボヘミアンチェリーをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

3月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で吉永護騎手（13戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は15戦連続で吉永護騎手（14戦2勝）。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き17着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で吉永護騎手（15戦2勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

11月1日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で吉永護騎手（16戦2勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた18戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

11月30日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

4歳（1998年）

1月11日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（17戦2勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

2月15日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた21戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた22戦目は、5歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた23戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

10月31日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

11月22日、連闘で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の精進湖特別（東京芝1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（5戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

12月20日、連闘で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野次郎騎手（6戦0勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

5歳（1999年）

1月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

1月31日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（7戦0勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた31戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（8戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。