ケンブリッジゼウス（2012年生、母トーヨーサンバ）

ケンブリッジゼウス（2012年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋古代ギリシャ人の最高神」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時20歳）と交配したトーヨーサンバが15歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上牧場。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

新井清重厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2015年）

5月8日、デビュー戦は森泰斗騎手を鞍上に据えて、3歳戦の優売店お得イベント開催記念（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は538kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスチャーミーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月17日、中5週で迎えた2戦目は、3歳（船橋ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアイスイモンをクビ差振り切って断然の支持に応えた。

6月29日、中1週で迎えた3戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラインスウィフトに5馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

7月17日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦の西瓜特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

12月20日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

4歳（2016年）

1月24日、中4週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアバンサルをクビ差振り切って勝利をモノにする

4月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

7月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に敗れた。

10月2日、中9週で迎えた10戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず14着に敗れた。

5歳（2017年）

6月23日、約9か月の休養明けで迎えた11戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、安房スプリント（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた12戦目は、楽天競馬賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた13戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、濃溝の滝賞（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた14戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、幕張賞（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

6歳（2018年）

4月10日、約7か月半の休み明けで迎えた15戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、SPAT4プレミアムポイント賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた16戦目は、一般C1五（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

5月1日、連闘で迎えた17戦目は、一般C1三四（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったユウユウムサシに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

6月14日、中5週で迎えた18戦目は、迅速賞（川崎ダート900m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で張田昂騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイティマーヤを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月4日、中2週で迎えた19戦目は、宮ヶ瀬ダム観光放流記念（川崎ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で張田昂騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた20戦目は、皆でワイワイ☆よみうりランドプールWAI（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた21戦目は、一般C1（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は張田昂騎手（5戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

8月21日、中1週で迎えた22戦目は、阿波徳島元気堂カップ（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

7歳（2019年）

4月18日、約8か月の休み明けで迎えた23戦目は、高橋利幸騎手を鞍上に迎えて、一般C2（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月29日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた24戦目は、ふなばしミュージックストリート記念（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋利幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた25戦目は、女郎花特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋利幸騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた26戦目は、食欲の秋☆優売店のラーメンが本日お得で賞（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた27戦目は、佐賀の乳製品で笑顔!賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は高橋利幸騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

10月20日、中0週で迎えた28戦目は、岡村健司騎手を鞍上に迎えて、KEIKYU for you杯（川崎ダート900m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた29戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、今宵はハロウィーンスプリント（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

12月13日、中5週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた30戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、一般C2（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた31戦目は、一般C2一二三（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡村健司騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。

8歳（2020年）

1月9日、連闘で迎えた32戦目は、ムーンダッシュ（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は高橋利幸騎手（4戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

2020年1月14日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。