マルグリッド（2020年生、母レッドストリング）

マルグリッド（2020年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のフリオーソ（当時16歳）と交配したレッドストリングが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヴェルサイユファーム株式会社。2023年のル・プランタン賞(牝Jpn3)に勝利した他、2023年のル・プランタン賞(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐々木国明厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2022年）

6月16日、デビュー戦は山本咲希到騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。馬体重は452kg。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったアベニンティアラに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月20日、中4週で迎えた2戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦の安平町「ときわ公園」賞（門別ダート1100m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキタカラキタオペラを異次元の末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

9月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は山本咲希到騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

10月6日、中3週で迎えた5戦目は、亀井洋司騎手を鞍上に迎えて、2歳（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

11月30日、中7週で迎えた6戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアッパートライ（園田ダート1700m 曇/重）に出走。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアルザードを鬼脚でアタマ差だけ差し切って2勝目を手に入れた。

12月31日、中3週で迎えた7戦目は、2歳戦の2歳特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエイシンレゲンダに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2023年）

1月26日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の兵庫クイーンセレクション（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったサラキャサリンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3月1日、中4週で迎えた9戦目は、3歳A B（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレスプレンドールを上がり1位の末脚でアタマ差だけ差し切って断然人気に応えた。

4月9日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のル・プランタン賞（佐賀ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミヤノウッドリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5月11日、中4週で馬体重を前走から21kg戻して迎えた11戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞ののじぎく賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスマイルミーシャに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

6月14日、中4週で迎えた12戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

7月14日、中3週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定地方重賞の兵庫サマークイーン賞（園田ダート1700m 曇/稍重）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。鞍上は笹田知宏騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

9月7日、中7週で迎えた14戦目は、3歳戦の園田オータムトロフィー（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は下原理騎手（5戦3勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったスマイルミーシャに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月6日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上A2 B1（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4歳（2024年）

1月11日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定戦のコウノトリ賞（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（7戦3勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

2月25日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定戦のレジーナディンヴェルノ賞（高知ダート1900m 曇/不良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（8戦3勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

4月10日、中5週で迎えた18戦目は、4歳以上B1 B2（園田ダート1870m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（9戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のオズモポリタンを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。