パッシフローラ（2009年生、母タイムウィルテル）

パッシフローラ（2009年2月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「トケイソウの学名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時7歳）と交配したタイムウィルテルが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦2勝2着3回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2013年の横津岳特別(500万下)。

経歴

デビュー前

12歳のとき、ノーザンファームから「ノーザンファーム繁殖牝馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、長浜牧場によって1,540万円で落札された。

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,600万円（65万×40口）で一口馬主が募集された。

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月2日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったマスイデアに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

9月19日、中8週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカイシュウタビビトに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

10月9日、中2週で迎えた4戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

3歳（2012年）

2月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

3月25日、中6週で迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

5月6日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

6月23日、中3週で迎えた10戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

7月8日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したプリュムローズを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月21日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスマートラファエルを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

8月11日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下のタイランドカップ（札幌芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野琢真騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月8日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で荻野琢真騎手（4戦1勝）。17頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

11月10日、中8週で迎えた15戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の三春駒特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4歳（2013年）

2月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい8着に敗れた。

2月17日、中1週で迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

4月20日、中8週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

5月20日、中3週で迎えた19戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、アンタレス賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

7月20日、中8週で迎えた20戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の横津岳特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のスリーヴェローチェに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

8月18日、中3週で迎えた21戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（函館芝2600m 曇/重）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

11月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

12月14日、中5週で迎えた23戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

5歳（2014年）

1月6日、中2週で迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

4月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。