カイゼリン（2005年生、母ブロードアピール）

カイゼリン（2005年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「女帝（独）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時9歳）と交配したブロードアピールが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦3勝。主な勝ち鞍は2008年のフリージア賞(500万下)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額4,000万円（10万×400口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

11月18日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に終わった。

12月22日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

3歳（2008年）

3月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスーパープライドに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月29日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のベルクハイルをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

4月27日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で鮫島良太騎手（4戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

9月21日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2008ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた8戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に48kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

4歳（2009年）

6月28日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

8月15日、中6週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の定山渓特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月22日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

9月19日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の粟島特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

12月19日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に敗れた。

5歳（2010年）

1月31日、中5週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のプリティダンスに1馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

2月14日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の尾頭橋特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

4月25日、中9週で迎えた16戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい5着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

6月5日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の大山崎特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に終わった。

7月31日、中7週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（5戦2勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

9月25日、中7週で迎えた21戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（6戦2勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

6歳（2011年）

2月6日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。