イペルラーニオ（2015年生、母コスモチェーロ）

イペルラーニオ（2015年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「空より上の、天空を超えた（伊）。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したコスモチェーロが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。主な勝ち鞍は2019年の白鷺特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、コスモヴューファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、ノーザンファームによって7,344万円で落札された。

キャロットクラブにて総額8,000万円（20万×400口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月23日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

3歳（2018年）

1月8日、中1週で迎えた2戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月10日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で中谷雄太騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

3月17日、連闘で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた7戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキングフォルテをクビ差振り切って初白星を挙げた。

5月5日、中2週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

9月2日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

9月17日、中1週で迎えた10戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の甲武特別（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

10月7日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

12月8日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（4戦0勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず17着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（5戦0勝）。17頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。

4歳（2019年）

1月12日、中2週で迎えた14戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいいところがなく14着に終わった。

3月23日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアールスターを3/4馬身振り切って制した。

4月6日、中1週で迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスーパーフェザーを半馬身振り切って3勝目を手にした。

11月16日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの比叡ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

5歳（2020年）

1月6日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

2020年3月7日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。