アールスター（2015年生、母ウェーブクイーン）

アールスター（2015年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬主イニシャル+星」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したウェーブクイーンが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は若林牧場。2020年の小倉記念(ハンデG3)に勝利した他、2021年の小倉大賞典(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

2月18日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。17頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったダブルフラットに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月31日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアイスストームに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月5日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（3戦1勝）。17頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月22日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2019年）

1月12日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったハクサンペリーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月9日、中3週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1900m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、逃げるフラテッリを差し切れず、9馬身差の2着に敗北した。

3月23日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたイペルラーニオ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月27日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の春日山特別（新潟芝2000m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（7戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたエリティエール決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6月23日、中7週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったクリデュクールにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンクライムを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月17日、中5週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの英彦山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイルーシヴゴールドを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

10月20日、中8週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイネルズイーガーをハナ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

12月22日、中8週で迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2020年）

1月13日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

6月21日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

8月16日、中7週で迎えた18戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のサトノガーネットに1馬身の差をつけて重賞初制覇を遂げる

9月6日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

11月8日、中8週で迎えた20戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

6歳（2021年）

1月5日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で長岡禎仁騎手（3戦1勝）。17頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、5着に入り込んだ。

2月21日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で長岡禎仁騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3月27日、中4週で迎えた23戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で長岡禎仁騎手（5戦1勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

7月11日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で長岡禎仁騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

9月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で長岡禎仁騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

11月20日、中7週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で長岡禎仁騎手（8戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた27戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で長岡禎仁騎手（9戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

7歳（2022年）

1月5日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で長岡禎仁騎手（10戦1勝）。17頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

2月20日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で長岡禎仁騎手（11戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

2022年4月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月25日、約3か月の休み明けで迎えた30戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

7月7日、中5週で迎えた31戦目は、橘オープン（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったラッキードリームに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。