ホウショウタカラ（1990年生、母ヒダカセイリユウ）

ホウショウタカラ（1990年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のイムラツド（当時13歳）と交配したヒダカセイリユウが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は上居牧場。戦績は、中央平地14戦3勝2着3回。1993年の保原ステークス(アラ系4歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤義美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

6月21日、デビュー戦は高橋康之騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京芝1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は428kg。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に敗れた。

10月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のショウザンイチバンに約11馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月18日、中1週で迎えた3戦目は、アラ系3歳400万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のトーワオスカーを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

11月1日、中1週で迎えた4戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 曇/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーワオスカーを鬼脚でクビ差だけ差し切って圧倒的人気に応えた。

11月22日、中2週で迎えた5戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったトーワオスカーを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月6日、中1週で迎えた6戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（中京ダート1700m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目立つような脚を使えず3着に敗れた。

3歳（1993年）

1月9日、中4週で迎えた7戦目は、銀杯（京都ダート1800m 曇/重）に牝馬ながら50kgの斤量を背負って出走。鞍上は村山明騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

5月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた8戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（新潟ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したハクサンツバメを差し切れず、3馬身差の2着となった。

6月19日、中4週で馬体重を前走から20kg戻して迎えた9戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 曇/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったシゲルホームランを半馬身捉え切れず2着に敗れた。

7月3日、中1週で迎えた10戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた11戦目は、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 曇/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小原義之騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた12戦目は、保原ステークス（福島ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で小原義之騎手（4戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい3着に敗れた。

10月31日、中2週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で小原義之騎手（5戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

4歳（1994年）

1月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、アラ系4歳以上オープン（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村山明騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。