カサロス（1998年生、母ダイヤモンドロッチ）

カサロス（1998年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のラムタラ（当時6歳）と交配したダイヤモンドロッチが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着8回、地方5戦1勝2着3回。2005年の日高軽種馬農業協同組合特別(一般)に勝利した他、2005年のエトワール賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額5,250万円（10.5万×500口）で一口馬主が募集された。

高市圭二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

2月10日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るハイフレンドディアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月11日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた3戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

6月3日、中7週で迎えた4戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたユーセイキッド決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月25日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したエーピーミラージュにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2002年）

1月19日、中7週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のナイストウキョウに1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月2日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の節分賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したオレゴンガールを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月2日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のゲインフルマークに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月23日、中2週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

5歳（2003年）

2月22日、約11か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の高瀬川特別（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したマコトセイウンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月15日、中2週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の春風賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、かなりのハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで止まることなく走り抜いたが、カツヨスパイラルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月5日、中2週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたテンケイ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月24日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の鎌倉特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサクラティガーを捕まえ切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の狭山湖特別（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

10月26日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサカラートに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6歳（2004年）

3月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。

5月15日、中8週で迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

10月24日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

12月11日、連闘で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

7歳（2005年）

4月20日、約4か月半の休養明けで迎えた26戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、ミラクルアドマイヤ賞（札幌(地)ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したバンケーティングを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

5月3日、中1週で迎えた27戦目は、タヤスツヨシ賞（札幌(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったビコーアファイアから3/4馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中1週で迎えた28戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のエトワール賞（札幌(地)ダート1000m 雨/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したシルバーサーベルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

10月27日、約5か月半の休養明けで迎えた29戦目は、日高軽種馬農業協同組合特別（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のオースミシュネルをハナ差制して久方ぶりの実戦を物にした。

11月10日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。