ワンダーロット（1997年生、母ノーザンホワイト）

ワンダーロット（1997年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラチトセオー（当時7歳）と交配したノーザンホワイトが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）前田ファーム。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回、地方1戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前田英夫から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって850.5万円で落札された。

坂本勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

10月9日、デビュー戦は山本康志騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月30日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のゴールデンロドリゴをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

12月4日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本康志騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

3歳（2000年）

1月23日、中6週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下のうぐいす賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。

4月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は山本康志騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

5月7日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（5戦1勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい9着に終わった。

4歳（2001年）

1月13日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山本康志騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサプレマシーに4馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

2月25日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は山本康志騎手（8戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

5歳（2002年）

1月14日、約11か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（9戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

1月26日、中1週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ライトアップジーンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月13日、中6週で迎えた15戦目は、マーチスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったゴールデンイーストからクビ差の2着に甘んじた。

3月24日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシークラッシュに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

5月26日、中8週で迎えた17戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた18戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

6月23日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

10月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の白井特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた21戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。