マルタカサドラーズ（1992年生、母リツチエース）

マルタカサドラーズ（1992年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサドラーズラッド（当時6歳）と交配したリツチエースが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊庫牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着5回、地方9戦0勝。1997年のBSNオープン(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

1月7日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マイマキシマムに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

1月15日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた4戦目は、中野栄治騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったランブリングローズに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月12日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は吉永護騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のボールドハジイに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月26日、中1週で迎えた6戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉永護騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、勝ったネーハイジャパンにねじ伏せられて6馬身差の2着となった。

5月7日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のアミフジダンディを3/4馬身振り切って優勝

7月9日、中8週で迎えた10戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のトウカイパレスを半馬身振り切って3勝目を収める

9月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で沢昭典騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（3戦1勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた13戦目は、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた14戦目は、花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

4歳（1996年）

1月20日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（7戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（6戦1勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたエスプレッソトニー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月3日、中1週で迎えた19戦目は、薫風ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（7戦1勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた20戦目は、箱根ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（8戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のケリソンをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5歳（1997年）

7月13日、約14か月の休み明けで迎えた21戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた22戦目は、BSNオープン（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたティーエムビガー決め手に屈してクビ差の2着となった。

7歳（1999年）

3月1日、約19か月半の休養明けで迎えた23戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、一般A（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた24戦目は、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた25戦目は、一般A（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月8日、中5週で迎えた26戦目は、山本裕次郎騎手を鞍上に迎えて、一般A（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた27戦目は、かきつばた賞（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本裕次郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた28戦目は、姫神賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本裕次郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた29戦目は、菅原順騎手を鞍上に迎えて、一般A（水沢ダート1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた30戦目は、一般A（水沢ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原順騎手（1戦0勝）。7頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月24日、中9週で迎えた31戦目は、一般A（水沢ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は山本裕次郎騎手（3戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。