アグネスカノーバ（1985年生、母クラウンシヤトー）

アグネスカノーバ（1985年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイールハート（当時13歳）と交配したクラウンシヤトーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着4回。1988年のバイオレットステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

長浜彦三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

9月20日、デビュー戦は丸山勝秀騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロングアイビスに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月31日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじ賞（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた4戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下のかえで賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウェルネスに4馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

12月20日、中3週で迎えた5戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に終わった。

3歳（1988年）

1月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

2月20日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（3戦1勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、ラガーブラックに交わされて3馬身半差の2着となった。

3月6日、中1週で迎えた8戦目は、岩元市三騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい6着に終わった。

4月17日、中5週で迎えた9戦目は、3歳オープンの春蘭賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた10戦目は、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（5戦1勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた11戦目は、4歳900万下の白藤賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ルイジアナピットに半馬身交わされて2着となった。

6月26日、中2週で迎えた12戦目は、4歳900万下のゆうすげ賞（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のひめゆり賞（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は丸山勝秀騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

8月21日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝1800m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（3戦1勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着を確保した。

10月15日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（8戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（9戦1勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、エーコートランスに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

4歳（1989年）

7月29日、約7か月半の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上400万下の日向特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は安田隆行騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた21戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の唐津特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、アツムテキに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

5歳（1990年）

6月24日、約10か月の休み明けで迎えた22戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は丸山勝秀騎手（10戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。