エーコートランス（1984年生、母オカノサクラ）

エーコートランス（1984年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のトランスアランテイツク（当時12歳）と交配したオカノサクラが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）向別牧場。戦績は、中央平地22戦7勝2着6回、地方21戦5勝2着4回。1990年の根岸ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田伊佐夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

6月8日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出し、3着に入り込んだ。

11月29日、約6か月の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のタイクーンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンの中京3歳ステークス（中京芝1800m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

3歳（1987年）

1月10日、中3週で迎えた4戦目は、4歳400万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で猿橋重利騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイースコアーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

1月25日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下の呉竹賞（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で猿橋重利騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、ヤマノガリバーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（1988年）

5月14日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から38kg増やして迎えた6戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のタイツクバに1馬身3/4の差をつけて休養明け初戦を制した。

6月11日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の白樺賞（札幌ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったオサイチブレベストにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月3日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田原成貴騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったマチカネオオジサマにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

7月24日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田原成貴騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアズマグリントを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

9月11日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田原成貴騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

12月11日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田原成貴騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアグネスカノーバを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月25日、中1週で迎えた12戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1400万下のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、ドウカンジョーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（1989年）

1月21日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上1400万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（6戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

3月5日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の鳴門ステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（7戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月10日、約9か月半の休み明けで迎えた15戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1400万下の阪神競馬場開設40周年記念（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

6歳（1990年）

9月8日、約9か月の休み明けで迎えた16戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、スカイブルーステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったロングニュートリノにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

10月7日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の太秦ステークス（京都ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、勝ったギンザロードにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

10月21日、中1週で迎えた18戦目は、貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマルサヒビキに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

11月3日、中1週で迎えた19戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のインターシオカゼを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

7歳（1991年）

5月4日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた21戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、雅ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。6頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデG3の阪急杯（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

7月22日、中6週で迎えた23戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、一般（盛岡ダート1800m 曇/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月19日、中3週で迎えた24戦目は、一般（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のサクラキョーウンに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月1日、中1週で迎えた25戦目は、一般（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のミスターボーイに4馬身の差をつけて9勝目を手中に収めた。

9月29日、中3週で迎えた26戦目は、一般（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月27日、中3週で迎えた27戦目は、一般（盛岡ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小林俊彦騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったシヤドウイメージから3/4馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中3週で迎えた28戦目は、石川榮騎手を鞍上に迎えて、北上川大賞典（水沢ダート2500m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた29戦目は、一般（水沢ダート1800m 小雪/稍重）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（5戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のコマツノーザンに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8歳（1992年）

1月3日、中3週で迎えた30戦目は、桐花賞（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（6戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた31戦目は、赤松杯（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（7戦3勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったスイフトセイダイからクビ差の2着となった。

6月7日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた32戦目は、一般（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（8戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のウメノアクティブに3/4馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

6月21日、中1週で迎えた33戦目は、及川良春騎手を鞍上に迎えて、みちのく大賞典（盛岡ダート2000m 雨/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月19日、中3週で迎えた34戦目は、すずらん賞（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は小林俊彦騎手（9戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったコマツノーザンから1馬身半差の2着に敗北した。

8月16日、中3週で迎えた35戦目は、シアンモア記念（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（10戦4勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。3着を確保した。

9月8日、中2週で迎えた36戦目は、東北サラ大賞典（上山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林俊彦騎手（11戦4勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月27日、中2週で迎えた37戦目は、一般（水沢ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小林俊彦騎手（12戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のラケットボールに3/4馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

10月11日、中1週で迎えた38戦目は、南部杯（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小林俊彦騎手（13戦5勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月23日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた39戦目は、北上川大賞典（水沢ダート2500m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林俊彦騎手（14戦5勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9歳（1993年）

1月10日、中6週で迎えた40戦目は、白嶺賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で小林俊彦騎手（15戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったモリユウプリンスから2馬身差の2着に敗北した。

5月23日、約4か月半の休養明けで迎えた41戦目は、一般（水沢ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で小林俊彦騎手（16戦5勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた42戦目は、一般（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で小林俊彦騎手（17戦5勝）。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた43戦目は、一般（盛岡ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は10戦連続で小林俊彦騎手（18戦5勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。